舌診
舌診(ぜっしん)とは、人体の気血の盛衰、病邪の性質、病位の深さ、病状の進展状態、内臓の虚実の観察をする診断法のことです。
舌診についての詳しい内容は、針灸舌診アトラス(共著)にて記述しております。
舌診寒熱表 (ぜっしんかんねつひょう)
写真中央が正常舌(健康舌)です。
左側の舌は寒(かん:体の冷え)を表しています。
右側の舌は熱(ねつ:陰液不足)を表しています。
どのような症状でも、正常舌となって初めて健康と言えます。
舌診症例 (ぜっしんしょうれい)
症例1:躁うつ病(紅舌黄辺黒膩苔)
初診(8月28日)
首から肩のこり、腰痛(腰~下腿後側の疼痛),頭痛,不眠。
鍼灸治療 9回後
(9月19日)
黄黒膩苔・症状共に改善。
症例2:喘息(淡白舌白膩苔)
初診(11月14日)
喘息・11年前より咳がよく出る。最近咳が激しく喘息発作がおこる。
鍼灸治療 7回後
(12月3日)
喘息発作なく息切れ,動悸も改善。
症例3:胃腸の弱り(焦黄苔)
初診(12月4日)
胃腸虚弱,食欲不振,泄瀉(下痢)、倦怠感。
鍼灸治療 18回後
(3月9日)
舌苔の黄苔,症状共に改善。
症例4:十二指腸潰瘍(淡絳舌黄粘膩苔・舌中~舌根無苔)
初診(2月21日)
十二指腸潰瘍、後頸部から肩背部のこり,手の痺れ。
鍼灸治療 27回後
(5月20日)
舌苔,症状共に改善。